約 220,416 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/31.html
もう飼わない、そう決めてたんだけどな…… その日はふと思い立って、何時もの帰り道とは違う道を選んでみたんだけども、 その見慣れぬ通りにあった何かのお店はとても賑やかで活気に溢れてて。 少し寂しかったんだと、だからなんだと思う、気づくと中に入って店内の一際大きなスクリーンを眺めていたのは。 そこに映し出されていたその娘達は、機械とは思えないほどに、とても輝いて見えて…… 家路に着く私の手には1つの大きな箱 そのお店からそう遠くない我が家に帰り着く、玄関を開けると……ううん、いるわけない。 出迎えてくれるあのコはもういないんだから・・・・・・・ 居間に落ち着いてから、箱をテーブルに置いて、説明書とにらめっこしつつ開封していく。 衝動買いのコレのことはさっぱりわからないから、説明書の専門用語みたいなのを拾うだけでも手一杯。 ……へぇ、武装神姫って言うんだ。 ふむふむ……バトルやドレスアップなんかも……、 「あ……この娘猫型なんだ……」 いけないいけない、もう結構経ってるのにこの位で思い出してちゃね。 ええと開封したら自動的に起動するってあるから、早速起動させて 「あれ、いない……・?」 そこにはもぬけの殻になった箱が。 箱開けた時は間違いなくあったのに。説明書読みながら開けてたし、説明書に気を取られてるうちに勝手に起動しちゃったのかな、 でも説明書にはまずマスター登録が必須だって書いてあるのになんでだろう……? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ねむいの……ねむいの……でも起きなきゃって、誰かが呼んでる気がするの…… 「……・んぅ」 目を覚ますとそこは知らない天井、しらない部屋、眠る前にみた無機質なとことはみんな違う感じで、 目の前にいる女の人はなにかブツブツ言ってて…… 「武装神姫って言うんだ……ふぅん、へぇぇ……」目がなんかマジで、 こ、こわいのっ! 武装神姫はバッ、と起きあがると、まるで本物の猫のようにテーブルから飛び降り、一目散に駆け出してく。 (うぅ、何処でもいいから隠れなきゃ。なんか怖いの!) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 軽く居間を探してみたけれども、みあたらない、ドアはちょっと改造しちゃってあるのでこの部屋にはもういないかな。 玄関も窓も鍵は閉まってるから、外に出ちゃったって事はなさそう。 でもおもちゃの考えなんて……ネコ型おもちゃ……猫 「あ」 ふと気づいて、ドアを乱暴に開け飛び出し、あの部屋に向かって一目散にパタパタと駆けていく。 「そうよね、あのコだったら……」 「ひっく……ひっく……」 「ふふ、ここにいたんだ、怖がらないで出てきて、ね?」 やっぱりここにいた。あのコとおんなじ私の部屋ベッドの下、怖がったりするといつもここに…… そっと手を差し伸べる 「あ、痛っ……。ごめんね、びっくりしちゃったかな?」 ちょっと指先を噛まれちゃったけど、髪を優しく撫でてあげるとちょっとづつだけど、泣いてる顔を上げてくれて。 「怒ら……ない……?」 「どうして?」 「だって……逃げちゃったし、それに傷……」 「んーん、全然。それより私はキミが泣いてることの方が嫌かな?」 指先で、そぉっと涙を拭ってあげると、にぱぁと笑いかけてくれた気がして。 「うん、泣かないように……・するの。……あ、血が出てきてる、の」 私の指先にキスをするように、チロチロと傷を舐めてくれた。 それが私たちの始まりの鐘、だったのかな。 「あ、そうだ……コレ、あげるね」 ポケットから取り出したのは、可愛いリボンと大きな鈴のついた首輪。 それはとても大切な(だった)私の(あのコの) 「うにゃ?……わぁ、おっきな鈴だぁ♪ありがと~!」 大切な誓いの印。 「よろしくね、私の新しい同居人さん。私の名前は―」 *数日後 「にゃはははは!ここまでおいでー♪」 「こらー!待ちなさーい!」 部屋中元気に(物を散乱、破壊しつつ)飛び回っているあの娘と、それを止めようとして追いかけるももうヘロヘロな私。 あの娘はすっかり元気になったみたい。あとでそれとなく聞いたら、どうも説明書を読む時にかけていた瓶底眼鏡が怖かったらしい。 ……ちょっと気にしてるのに、ぐすん こねこの飼い方1,5 「んぅー、名前?」 「そそ、キミの名前何にしようかと思って、ね」 その娘は涙の跡を手でくしくしと擦りながら。 今は寝室から居間へと戻って、向かい合いながら座って改めて自己紹介の最中で 「あ、でも名前を名乗る時はまず自分からだよね、さっきはバタバタしてたしもう一度、 私は風見美砂、17の学生。呼び名は好きに呼んでいいよ。あ、ちなみに両親は海外出張中でこの家には私一人だけだから、 自由にくつろいでいいからね」 「はぁい、よろしくなの~みさにゃん☆」 「にゃん……ま、まぁいいか、あはははは…」 ううぅ、その愛くるしい顔でにぱぁと笑われながら言われたら何も言い返せないよっ。 「で。本題なんだけどキミの名前は何にしようか、それとも自分で考えてみる?」 「うん、考えてみるっ♪」 目をくりくりさせながら元気よくバンザーイをして答える姿は、「おっ持ち帰りぃ~♪」とか叫びだしたくなりそうで…何考えてるの私はっ! なんて思ってると、う~んう~んと唸り出して考え始めたみたい。 ふふ、やっぱり可愛らしいなあ。口をツンと尖らして、顔まで真っ赤にしちゃって、そうそう頭から蒸気が・・・・・・え、蒸気!? …バタ 「はぅぅぅ~~~」 「ちょ、大丈夫!? あちっ!?」 この娘は目をくるくるさせながら大の字にひっくり返ってしまい、思わず抱き上げようと触れた途端その熱さにびっくりしてしまう。 うぅん、可愛いやら大変やら…、結局その後は氷のうで冷やしてあげて、 気がついたら壊れてないか調べたりとドタバタのうちに夜になってしまいました。 「みさにゃん…ごめんね」 「うぅん。謝らなくていいから、明日には元気になろうね」 ハンドタオルやレースのハンカチでとりあえず作ってあげたベッドに寝かせてあげると、多少落ち着いてきたようで、指で撫でてあげると ゴロゴロと甘えた表情で指にじゃれてきて、こちらまで嬉しくなるような表情を見せてくれる。 「ね、やっぱり名前は私が…」 「あ、そうなの名前!名前ちゃんと考えたのっ。 …あのね、笑ったりしないで聞いてくれる?」 天使の笑顔を見せてくれるかと思えば、すぐにしょんぼりした顔になっちゃって、でもそんなこの娘が。 「絶対、キミが自分でつけた名前だもの」 そう、名前は自分の存在を示すもの。他の誰でもない1人だけの自分自身として。 「あたしの名前は~ ねここ 、なのっ!」 こねこの飼い方はこれにておしまい。 ねここの飼い方になるのですから 続く 上に戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1676.html
「当事者って……どういうことだ?」 「そうですね、実際にちょっと試して見ましょうか」 佐藤さんの訝しげな言葉にそうお応えし、マスターさんは視線を佐藤さんの前に座るロゼさんへと移します。 「ロゼさん、と言いましたね」 「……なによ?」 やや不審げなロゼさんの警戒心を解く様に……いえ「たぶらかす様に」笑いかけるマスターさん。 「あなたのオーナーは、どんな方ですか?」 「……はぁ? なんだよそりゃ」 佐藤さんが、不審げな声を上げます。 「どんなって……まぁ一言で言えばバカよね、それも大バカ」 そしてそんな佐藤さんの様子を知ってか知らずか、ごく素直に小悪魔な笑顔で応えるロゼさん。 「てめっ……!」 「まーまー佐藤君、少し黙って聞いてみようよ」 声を上げかけた佐藤さんを、浜野さんが制します。このあたりは、根回しの勝利ですね。 「ほほう、それは一体どのように?」 マスターさんは笑顔でしきりに頷いて、先を促します。 ……ええ、まぁ、現状を一言で語るならば、「釣れた!」といったところでしょうか。 「まずはなんと言っても、考えナシな所よねー。いつもいつも思い付きと勢いでつっぱして、それであとで困ったことになってから後悔してるのよ? だったらまずはちゃんと考えてから行動しなさいって人がせっかく忠告してあげてるのに、全然改めないし」 「それは大変ですねぇ」 「でしょう? 朝なんて人がせっかく起こしてあげてるのに全然起きないし! そんなに眠いなら夜更かしなんてしてないで早く寝なさいっていつも言ってるのに」 「テメーは俺のオカンか!」 たまらず飛び出した佐藤さんのツッコミに、会場からは笑いがこぼれます。ですがロゼさんはお構いナシです。 「それにね、お金に意地汚いのもウンザリよねー。いつも二言目には金がねー、金がねーって。それでバイト三昧だけど、どう考えても無駄遣いをやめる方が先よね」 「そうですね、僕もそう思いますよ」 「でしょでしょ? それからなんと言っても、デリカシーがないのが最悪! レディがいるってのに、お風呂上りにパンツ一丁でうろつくって信じられる?」 「ああ、それはちょっと恥ずかしいですねぇ」 「だらしねぇなぁ」「普段はエラソーにしてるくせに」「辛口ストラーフたん(;´Д`) `ァ `ァ 」「神姫破産か……身につまされるなぁ」「パンツ一丁はいかんよな、パンツ一丁は」「だな、やはり全裸にネクタイが紳士の基本!」「いや、そのりくつはおかしい」「ロゼさん俺も罵ってください」 会場から失笑が漏れ出します。 佐藤さん、奥歯をギリギリと噛み鳴らしつつ、拳を震わせております。と、はたと顔を上げまして。 「って何を勝手に話を進めてやがる! 俺はまだこの勝負を認めたわむぐ?!」 「まーまー佐藤君、ちょっとこのまま見守ってみようか? 大丈夫大丈夫、悪いようにはしないから」 浜野さん、なにやら異様に手馴れた動作で佐藤さんを羽交い絞めにし口を塞ぎます。 さすがにこのあたりで、佐藤さんにも「浜野さんもグル」であることに気付かれたことと思います。 おそらく佐藤さんの脳裏には、「このまま公衆の面前で、ロゼさんにいいようにこき下ろされる」光景が広がっていると思われます。そうして、「武装神姫によく思われていないオーナー」をギャラリーに印象付けて勝負を持っていくつもりだと、そうお思いのことでしょう。 ……お甘いです。 マスターさんの描いたプランは、そんなものでは済みません。すぐに、「その程度で済んでいたら幸せだった」と思い知ることでしょう。うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。 その間にも、ロゼさんの毒舌ショーは続きます。 「学校でも赤点ばっか、補習ばっか! 最初からちゃんと勉強しておけば、一回で済むのに」 「仰る通りですよねぇ」 だとか。 「買い置きのカップラーメン、気付いたら賞味期限を一ヶ月も過ぎてて……それなのにもったいないからって食べちゃうのよ?! 信じられる!?」 「それはまた大らかと言うかズボラと言うか」 だとか。 「服がバーゲンセールのばっかなのは仕方ないわよ? 洗濯はしてもアイロン掛けまではやらないのもガマンするわ。でも、それで年がら年中あのチンピラルックなのはどうにかして欲しいわね!」 「それはそれは」 だとか。 「野菜は食べない、魚も食べない、食べるのは肉とか脂っこいものばっか。きっと内臓腐ってるわよね」 「一人暮らしだと、気を抜くとそうなってしまいますよねぇ」 だとか。 学業の事から日常の些細な手抜かりから服装のセンスから食生活から、マスターさんの合いの手に乗ってありとあらゆる佐藤さんの欠点が次々と暴露されていきます。 なんと言いますか、佐藤さんをこき下ろすロゼさん、ものすごく輝いています。 佐藤さんは必死にそれを止めようと思っていらっしゃるのでしょうが、浜野さんのホールドはガッチリ決まっていて、身悶えしながらくぐもった声を上げることが精一杯のご様子です。 そんな身動き取れない佐藤さん、目で「泣かす。ロゼのヤツ、後で絶対泣かす……!」と力説しております。 「――それでアタシ、アキに言ってやったのよ! 『アンタ本気でバカでしょ?』って!」 「いやはや、そうでしたか」 まぁ、そんな佐藤さんの必死の思いも、絶好調でトーク中のロゼさんには届かない訳ですが。 と、不意にマスターさんが悲しげな表情をつくり。 「……ロゼさんも、大変ですねぇ」 低い声でぼそりと、しみじみと呟くように言葉を漏らしました。 ……第二段階突入ですね。 「……何よ、急に?」 それまで自分の絶好調トークに心地よい相槌を打っていたマスターさんが様子が変わったことに、ロゼさんが訝しむ表情になります。 そんなロゼさんに対し、マスターさんは「心底同情に耐えない」と言う風を装って言葉を続けます。 「いえその……お話を聞いてる限りロゼさんは、欠点だらけで何一つとして良いところのない、本当にひどいオーナーに仕えることになってしまったんだなぁと思いまして。 武装神姫の側から、オーナーを代える事は出来ないのですよね……お察しします」 「………………………………………………………」 あ、ロゼさんムッとしてます。 これはあれですね。自分が虚仮にするのは良いけど、他人が貶すのは気に入らないという、微妙かつ複雑な神姫ゴコロと言うヤツですね。 しばしの沈黙。 そしてロゼさん、なにやら視線を宙にさまよわせてから。 「……まぁ、その……そんなに全然いいとこなし、って訳でもないのよ?」 そっぽを向きつつ、先ほどまでの滑沢な語り口とは打って変わった歯切れの悪い言葉で、ぼそぼそと言いました。 よい反応です。ですが、マスターさんの追撃は手を緩めません。 「そうなのですか?」 言葉こそ短いものの、とても疑わしげな口調です。言外に「とてもそうとは思えませんけど」という追加音声まではっきり聞こえてきそうな、それほどまでに疑わしげな口調です。 「………………………………………………………」 あ、ロゼさん唇を尖らせています。 また数秒、視線を泳がせてから。 「まぁアキはバカには違いなんだけど……バトルに関してだけはちょっとしたものよね」 今度のお言葉もやや歯切れは悪いながら、先ほどよりもややムキになっていらっしゃる印象を受けるのは私の気のせいでしょうか? おそらく同じ事をマスターさんも感じ取ったのでしょう。沈んでいた表情を明るくし、深く頷きます。 「ああ、そうでしたね。確かこの店で一番の連勝記録をお持ちだとか」 「ええ、そうなのよ!」 ロゼさん、ぱっとお顔を輝かせ、勢い込んで応えました。 「バカアキがデータ確認をサボったお陰で30連勝は逃しちゃったけど、ま、すぐに塗り替えて見せるわよ」 「おや、やっぱり佐藤さんはロゼさんの足を引っ張っていらっしゃる? 不甲斐ないオーナーですねぇ」 「………………………………………………………」 あ、ロゼさんますます唇を尖らせています。 そして今度は視線をさまよわせず、ややマスターさんを睨むようにして。 「……実際に戦ってるのはアタシだけど、作戦とか指示を出してるのはアキだし」 「ほほう、ロゼさんほどの武装神姫が従う、それほどのものであると?」 さりげなくロゼさんと佐藤さんの両方を持ち上げるあたり、さすがはマスターさんです。 果たしてロゼさん、幾分か表情に柔らかさを取り戻しまして。 「ええ、たまーにヘマもするけど、アキの指示は確実だもの」 『たまーに』の部分が必要以上に強調されていたように聞こえたのは、私の気のせいでしょうか。 「ほほう。確かに先ほどお手合わせしていただいたときは、お見事な戦いぶりでしたね。 いやはや、駆け出しとしてはあやかりたいものです」 「ふふん? 知りたい? 教えてあげよっか?」 「おや、教えていただけるので?」 「ええ、構わないわよ」 そう言って、イタズラっぽく微笑むロゼさん。 「簡単なことよ。アキはね、一戦一戦を細かくデータにとって残してるの。その蓄積と分析こそがアタシたちの強さの秘訣って訳。真似できるものならしてごらんなさいな♪」 「なるほどなるほど。確かに僕たちが真似しても、一朝一夕で追いつけるものではありませんね」 「それだけじゃないのよ? アキは装備の分析だってしてるんだから!」 「ほほう、と仰ると?」 「公式販売されてる武装なら一通り……個人作製のだってめぼしいものにはしっかりチェック入れてるのよ!」 「もしかして……全部買っているのですか?」 「ええ、だから情況に応じて装備を選んでくれるし、敵が使ってきたときの対策だってバッチリってワケ」 「それは……すごいですねぇ」 わりと演技でなく驚嘆する、武装購入は節制中なマスターさん。 私もびっくりです。 現在のラインナップを全て揃えようと言うならば、いったいどれだけの資金が必要か……先ほどバイト三昧なのに常々金欠状態だと仰っていましたが、それも当然でしょう。 と言いますか、そうまでしてでもロゼさんに最上の状態を保たせようとする気概には感嘆するばかりです。 私たちの感嘆を受けて、ロゼさんもすっかり機嫌を直されて得意満面です。 「もちろん、どれも飾りじゃないのよ? どの武装だって弾薬代とかケチらずに、アタシが納得いくまで使わせてくれるし。整備だって完璧に仕上げてくれるし!」 闊達そのものに笑うロゼさんに、マスターさんは感心するように、何度も頷きます。 と、少し小首を傾げまして。 「ところでずっと気になっていたのですが、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」 「ん、なに?」 マスターさん、すっとロゼさんの胸元を指差します。そこには、薔薇と剣をあしらわれたエンブレムがマーキングされています。……たしか、GA4アームの肩やサバーカの側面などにも同じものがあしらわれておりましたね。 「その胸元に描かれているエンブレムですが、それはもしかしてオリジナルデザインでしょうか?」 「ああ、これ?」 ロゼさんが、自分の胸元を見下ろし、すぐに顔を上げます。 そのお顔は、今まで以上に輝かんばかりの笑顔です。 「そうよ、アイツがデザインしたのよ。あんな顔してるクセに! ケッサクよね!」 言いながらロゼさん、両手の人差し指を逆ハの字に目の上にかざしました。 「まったくバカみたいでしょ、こーんな顔して真剣になってモニター覗いてさ。 アタシがもう十分って言うのに、いつまでもいつまで手直しすんのよ。 まったく、そんな1ドットや2ドットいじたって変わらないって言うのに、些細なことにこだわっちゃってさー。 ま、その甲斐あって、まぁまぁ見られるエンブレムにはなったけど?」 そんな言葉とは裏腹に、そのエンブレムを誇示するように胸を張り、とてもとても嬉しそうなお顔と口調で語るロゼさんが微笑ましくて仕方ないのですが。 「ま、要するにアキにだって取り得の一つや二つはあるってことよ」 「なるほどなるほど。大事にされてるようですねぇ」 「そうね、まだまだ不足もいいところだけど、とりあえず扱いはそんなには悪くはないかな?」 いえそんな、幸せ絶頂なお顔で言われましても。 と言いますかロゼさん、今の貴女は佐藤さんをこき下ろしていた時よりも何倍も輝いてることに、ご自身でお気づきなのでしょうか? 佐藤さんも、いつのまにやら暴れるのをお止めになっております。 「なるほど、それは素晴らしいですねぇ。いや先ほどは、何も知らずに失礼なことを言ってしまったようで申し訳ありませんでした」 すっかり上機嫌のロゼさんの様子に、わりと素で微笑ましげに目を細めるマスターさん……ですがすぐに作戦を思い出し、すっと俯き思わせぶりに呟かれます。 「ですが、ですねぇ……」 「ん? どうしたの?」 「あー、いえ、別に大した事では……」 「なによ、気になるじゃない」 気になるのでしたら、まさしくマスターさんの術中です。 「いえその、思い過ごしだとは思うのですがね……」 「だから何よ」 「いえ、バトルについて佐藤君が真摯なのは分かりました。先ほど仰っていたバイト三昧も、武装を揃えるための努力とお見受けします。オリジナルエンブレムを一生懸命に考案するあたり、ロゼさんのことを大切にもしているのでしょう。ですが……」 タメ一秒。 「お話を聞いてると、バトルに関してのことばかりだな、と。もしかして、バトルを楽しむためのユニットとしては重宝していても……」 タメ三秒。 「佐藤君は、ロゼさん自身のことはをちゃんと見ているのかな、と思いまして」 「………………………………!」 目を見開き、愕然とした表情で絶句するロゼさん。 いや、まぁ、武装神姫に対して『オマエ実は可愛がられてないんちゃうか』と言う発言は、死刑宣告にも等しいですから仕方ありません。 想像するだけでもこちらまで身震いします。 ……おや? 絶句していたロゼさんも、なにやら身震いを。 「そ……」 そ? 「そんなことないもん!!」 ないもん、と来ましたか。 マスターさんが、ちらりとこちらに目を向けられました。 『堕ちましたね』 『堕ちましたな』 そんなアイコンタクトを一瞬で成立させる私たち。 それはともかく魂の叫びを発露させたロゼさん、そのまま怒涛の勢いで必死に訴えます。 「バトル以外でだって、アキはアタシのこと大切にしてくれるもん! こないだだってアタシが『かわいい服が欲しい』って言ったら、メイド服一式を全色揃えてくれたもん!」 「そこでメイド服がくるか」「なんだよアイツメイド属性かよ」「メイドストラーフたん(;´Д`) `ァ `ァ 」「いきなり全色はやりすぎだろう」「アイツもキャッキャウフフしてるんじゃねーか」「でも、なんか親近感沸くなぁ」「ふ、判っていますねあの青年は。女性を彩りその魅力を最大限に引き立たせる服装といえばメイド服を置いて他にありません。かわいい服を要求されたならメイド服で応える事こそ正解! いえメイド服以外を宛がう事は罪! メイドこそ夢! メイドこそ正義! 夢こそドリームで正義こそジャスティスであり即ちメイドこそ真理! メイドこそ絶対不変なる全宇宙唯一の黄金郷なのです!」 ロゼさんによるオーナー性癖の暴露にギャラリーの皆さんがひそひそひそひそと呟きを交わします。 ……なにやら毛並みの違う方も混ざられているようですが、それはさておき佐藤さんの方も再び浜野さんの腕の中で暴れだしました。 ……そのお顔が真っ赤なのは激しい抵抗を続けているから、だけではないと思われます。 「それにこの間だって、アタシが動物園見たいって言ったら連れてってくれたし! わざわざ、バイト仲間にペコペコ頭下げてシフト代わって貰って時間の都合つけてくれて! お土産に、こーんなでっかいぬいぐるみだって買ってもらえたんだから!」 それでもなお、ロゼさんの暴走は止まることなく「いかに佐藤さんが自分を大切にしてくれているか」を大熱弁です。普段の余裕な雰囲気もどこへやら、すっかりイイカンジにアクセルベタ踏み状態ですね。 「アタシは『お金大丈夫なの?』って聞いたのに、『そんなに抱えこまれたら、今更ダメとも言えねーだろうが』って笑ってくれたし!」 もはやマスターさんも相槌を打っていませんが、ロゼさんの大熱弁は止まりません。 まぁ、それも当然でしょう。 普段、口ではどんな風に言っていようが、所詮は武装神姫。 思考プログラムの根幹にオーナーへの忠誠心を持ち、それでいてそうした強い感情を制御するには武装神姫の精神は人間に比べてずっと純粋で未発達です。 簡単に言えば「武装神姫なんてどいつもこいつも、オーナーのことが好きで好きでたまらない連中ばかりで、隙あらばオーナー自慢をしたくてウズウズしてるに決まってる」と言うことです。 そこを、マスターさんの「押せば引き、引けば押す」巧みな誘導でつつかれたら、もうたまりません。暴走もさもありなん、です。 ほら人間だって好きなことを語り出したら、止まらないものじゃないですか。 「でもそんなこと言って、あとでこっそりバイト増やしてるの、アタシ知ってるんだからね! 睡眠時間まで削ってバイトすることないじゃない!」 なにやら方向性が微妙にズレてきています。が、その根幹にあるのは、変わらずオーナーへの愛。 む、言葉にするとなかなかに照れますね。 「しかもその上夜更かししてまで解析とか分析までやってたら、いつか身体壊しちゃうに決まってるじゃないの! 食事だってロクなの食べないくせに! そんなの絶対ダメなんだからね!」 いやしかし、ロゼさんのデレモードは凄まじいですな。 「プレゼントも嬉しいけど、それよりもずっと一緒にいてくれるだけで十分なんだから、無茶なバイトとかするよりも、一緒にいて欲しいの!」 ご普段がご普段だけに、「私ツンデレ、デレるとすごいンです」と言わんばかりの惚気っぷりです。 ……面白いので、この光景は高音質・高画質で保存しておくこととしましょう、うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。 「むー! むがー! むぐー!」 「まーまー佐藤君落ち着いて落ち着いて。面白くなってきたところだからさ、ね?」 今までにない必死なご様子で抵抗する佐藤さんも、浜野さんのやたら堅固なホールドの前にはむなしくうめき声を上げるのみです。 先ほどの「『このまま公衆の面前で、ロゼさんにいいようにこき下ろされる』で済めば幸せだったと思い知る」と言うこと、ご理解いただけたでしょうか? マスターさんは「あの手のタイプは、貶されるよりも、手放しで賞賛される方が効くんです」と仰っておりましたが、なるほど抵抗は激しさを増すばかりの佐藤さんのご様子を見ると、まさにその通りであったようです。 あー、いえ、別に佐藤さんを辱めることが目的ではないのですよ? 『佐藤君は、やはり悪い方ではないようです。なのになぜ周囲から孤立しているかと考えれば…… 当然、"誤解されてるから"ですよね』 この三本目の始まる前、浜野さんと私を前にして、マスターさんはそう説明してくださいました。 『誤解をそのままにしておくのは、佐藤君にとっても周囲の方々にとっても、よろしくないでしょう』 『ウチの店にもね』 冗談めかして言葉を挟んだ浜野さんに笑いかけると、マスターさんは言葉を続けました。 『でしたらこれもご縁ということで、手っ取り早く誤解を解かせていただきましょう』 マスターさんのお言葉に、『これも縁だと思って』と佐藤さんとの対戦を勧めた浜野さんが小さくお笑いになりました。 『なに、簡単なことです。彼の本心を周囲に明かしてしまえば、それで済むはずです。そのあたりを、存分に語っていただきましょう』 そこでマスターさん、ややぎこちないながらも愛嬌のあるウィンクを致しまして。 『この場にいる皆さんにとっては、ご本人に語っていただくよりも説得力のあるお方に、ね』 つまりはそういうことです。 ロゼさんの暴走を誘発し佐藤さんの褒め殺し(誤用)を発生させたのは、孤立しがちのようであった佐藤さんを『周囲の皆様と』和解させる、和解プランのあくまで「手段」なのです。 そしてその成果はと言いますと。 「なんだかんだ言って、あいつも武装神姫を大切にしてたんだな」「ロゼちゃんも慕ってるみたいだし」「デレモードストラーフたん(;´Д`) `ァ `ァ 」「いけすかねぇバトルジャンキーだと思ってたけど……」「ちょっと佐藤のこと誤解してたかも」「あれか、『武装神姫を愛するやつに悪いやつはいない』ってやつか」「もっと話し合ってみてもよかったかな」「そーだなー」 いやはや、プランは怖いくらいに順調に進行中です。 佐藤さんともどもロゼさんを手玉に取り、情況を思い通りに動かしていくマスターさんのお手並み、感服する他ございません。 マスターさんは、敵に回すべきではございませんね。いやもちろん、叛意を抱こうなどという気持ちは毛頭ありませんが、仮にそのような二心を抱いても、私如きではかなうはずなどありません。 ……ちなみに。 マスターさんによれば、このような公開羞恥プレイじみた手段をとらずとも、時間をかける事さえ出来ればもっとスマートなやり方もあったとの事。しかしあえてこういった荒療治を選択した理由はと言えば。 『まぁ本意はどうあれ、犬子さんを侮辱されたのも事実です。その分の溜飲くらいは、下げさせてもらいましょうかね、くすくすくすくすくすくす』 いやはやまったく、マスターさんを敵にすべきでありませんよ、本当に。 と言うわけで、本心はどうあれ敵対してしまった佐藤さんには、存分に堪能していただきましょう。うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。 「いつもいつも乱暴な言い方して嫌われて、それで後悔する位なら、余計な口なんて効かなければいいのにっていつも言ってるのに!」 「むぐっ! むががっ! むぐー!」 「アタシはアキの本心わかってるからどんな言い方されてもいいけど、他の人はそんなに察しはよくないの! ううん、アキのせっかくの善意も判らないようなヤツらに、アキの忠告はもったいないんだから!」 「むがむぐ! むぐぐー!」 「そうよ、アキの判断は日本一、ううん、世界一なんだから! アタシは知ってるもの、だってずっとアキの指示に助けられてきたんだもん! この間だってね―――」 「むがー! むががー!! むぐぅおおおおおおおおぉぉおおおおおおおおおお!!」 そんな、ロゼさんの「いかに佐藤さんが素晴らしく、自分がいかに佐藤さんを大切に思い、なおかつ大切に思われてるか」の大熱弁は、佐藤さんのうめき声をBGMに、勢いを衰えさせることなく10分ほど続いたのでした。 そして、兵どもが夢の跡。 10分が経過したステージ上では。 至極上機嫌な浜野さんがにこやかに笑い。 興奮状態が続いたためにオーバーフローを起こされたらしいロゼさんが、焦点の定まらぬカメラアイでペタンと座り込み。 精神的にも肉体的にもギリギリまで追い詰められて疲労困憊な佐藤さんが机に突っ伏して肩で息をし。 そんな彼らをギャラリーの皆さんがやたら温かい笑顔で見守る。 そんな情況が展開されております。 『はーい、では三本目のオーナー自慢勝負ですが』 浜野さんが、再びマイクを手に司会を始めます。 どうでもいいですが、アレはそんな勝負でしたか。 『佐藤君はご覧の通りの有様で、これ以上の続行は難しそうです』 ギャラリーの皆様からは自然と、佐藤さんの健闘(?)を讃える拍手がこぼれます。 『さて、どーしましょうかね?』 「どうしましょうか?」 「どういたしましょう?」 正直なところ、もう既に私たちの目的は全て達成しているのですよね。 私が、『何も出来ない』武装神姫でないことは暗算勝負において証明し。 佐藤さんと周囲の方々の溝も、ロゼさんのご活躍によってある程度は埋まり。 ついでに、私どもの溜飲も、十分に下げさせていただきました。 ですので、これ以上続ける理由は、既に私達にはないわけです。 「そうですねぇ。僕としては、このまま試合終了と言うことにしてもらっても構いません。 なんでしたら、僕達の方の試合放棄で佐藤君たちの勝利という形にしていただいても……」 「まーだーだーっ!!」 不意に佐藤さんが再起動されまして、そう叫びつつ立ち上がり、びしっと私たちを指差します。 「今更負け逃げなんて許すかー! オーナー自慢、お前らにもきっちりやってもらうっ!!」 ……なんと言いますか、佐藤さんからは「死なばもろとも」というオーラが出ています。 これはあれですか。自分たちが晒し者になった以上、私たちにも同じ辱めを受けさせねば溜飲が下がらぬと言う、そんな心理でしょうか。 実に後ろ向きですね。 ですが、まぁ……佐藤さんの瞳は真剣そのもので、こちらも同じ事をせねば収まらないご様子です。 確かに一応は勝負の体裁をとっている以上、こちらも同じ事をするというのも道理ですし。 私はマスターさんを振り返ります。 マスターさんも同じお気持ちらしく、やや苦笑いのご表情ながら、頷いて下さいました。 『はいではー、話もまとまったところで、今度は犬子さんのオーナー自慢、いってみましょー』 ギャラリーの皆さんから、拍手が沸き起こります。 仕方がありません。今度はわたしの番と言うことで。 とはいえ……私はちらりと、ロゼさんに目を向けます。 ロゼさんはまだ再起動を果たされていないようで、焦点の定まらぬカメラアイでぼんやりと俯いていらっしゃいます。 ……あまり野放図に行くのも問題ありですね。 私までもが暴走しないためにも、佐藤さんほどにマスターさんを晒し者にしないためにも、リミッターを設定しておくとしましょう。 適当にオーナー自慢をこなしさえすればそれで収まるでしょうし、その結果ロゼさんのオーナー自慢に及ばず敗退となったとしても、もはやこの局面になったなら、勝敗を争うことに意味などありませんし。 そうですね、まぁ50%程度に設定しておけばよいでしょうか。 こほん。 「では、僭越ながら……」 ……ふと、我に返りました。 思考回路ステータスの状態が限りなく最悪に近い状態を示していて、現状の把握がうまく出来ません。 気が付くと、体内時計はあれから30分ほど経過していることを示しています。 この30分の間のことを思い起こそうとするのですが、なにやらログデータにノイズが多く、はっきりとしません。 断片的に残ったデータでは、どれも私がマスターさんを褒めて褒めて褒めて褒めちぎっておりまして、ドッグテイルはどの時点でもMAX稼動で、そこに時折マスターさんの「もういいですよ」「それで十分ですから」「そろそろその辺で」「あの、犬子さん?」といった制止のお言葉が混ざっておりますが……。 一体、現状はどうなっているのでしょう? 私は、稼働率が著しく低下してる思考回路をなんとか騙し騙し回転させつつ、周囲に目を向けます。 その結果、目に止まったものは……。 塩の柱と化しているギャラリーの皆さん。 お口から魂が抜け出ているかのような佐藤さん。 真っ赤なお顔で俯いているロゼさん。 苦笑いの表情をされている浜野さん。 それから……。 「もう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してくださいもう勘弁してください」 土下座で――座礼ではなく、正真正銘の土下座でうわ言のように「もう勘弁してください」と繰り返すマスターさんのお姿でした。 えーと……。 何かを言うべきだ、現状を何とかしないといけない、とは思うのですが、霞がかかったような今の私の思考回路では、何を言えばいいか、どうすればいいかがうまく判断できません。 そんなオーバーフロー気味の思考の中で、とりあえず私は。 「……今度同じ機会があったら、リミッターは25%に設定しましょうかね……」 そんなことを呟いてみるのでした……。 その後のことを、少しお話しせばなりません。 結局佐藤さんとの勝負は、両者戦意喪失と言うことで無効試合となりました。 もともと勝敗にこだわっていたわけでなし、遺恨を残さないという意味では願ったりの結末と言えるでしょう。 ええ、もちろんあそこまでマスターさんを辱めることになるなどとは、私たちのどちらも想像などはしていなかったのですが……。 なんと申しますか、佐藤さんともども多くのものを犠牲とした、当事者たちには凄惨極まりない争いでした……。 願わくば、失ったモノに値する何かを手に入れることが出来たと信じたいところです、ええ……。 それぞれの方々はといいますと。 「はははは、二人ともお疲れ様ー」 浜野さんは、いつも通りです。 あの後も、再起動しないままの私たちを手早く撤収させ、ステージも効率よく片付け、通常業務に戻られました。 お仕事は本当に大丈夫だったか、と後に改めてお聞きしたところ、「盛り上がったからいいんじゃない?」と、実にあっけらかんとしたお答えが返って来ました。 とはいえ実際、もともと佐藤さんの30連勝を祝うゲリライベントの企画はあったとの事で、ちょうどいい穴埋めイベントになったとか。 そう言っていただけると、色々とご面倒をかけてしまった手前、多少は気が楽になります。 今日も浜野さんは、にこやかにフレンドリーにお仕事をこなされる事でしょう。 「まぁでも……オーナー自慢はほどほどにね?」 最後にそう、しっかりと釘を刺されてしまいましたけれども。 「よう、ツンデレコンビ」「調子はどうだツンデレコンビ」「ツンデレストラーフたん(;´Д`) `ァ `ァ 」「頑張れよツンデレコンビ」「応援してるぞツンデレコンビ」「なんか困ったことあったら言えよツンデレコンビ」 「「ツンデレコンビ言うなーっ!!」」 佐藤さんたちは、あれから大分周囲の態度が軟化したようです。 あれだけ赤裸々に心のうちを暴露されて誤解も何もなくなった上に、あれやこれやの恥ずかしい秘密の数々に、共感を覚えた方々がいらっしゃってのことのようです。そういった方々から親しく声をかけられるようになり、今ではすっかり地元馴染みの期待のエースとなっております。 その寄せられる期待の中に、弄られキャラとしてのものもあるのがご本人たちには不満なご様子ですが、それもまた有名税と言うことで諦めていただきましょう。 私たちともその後親しくして頂き、何度もアドバイスをいただきました。 相変わらず言葉は乱暴ですが、そうと心得ればそれもアドバイスと読み取れるものでして、特に腹を立てることもなくありがたく受け入れております。 そしてあの方々自身も、再び30連勝に向けて意欲的に取り組んでいるようです。 もともと実力のあるお方たちです。今度こそきっとそれを成し遂げてくれることでしょう。 そしていずれ、周囲の期待に応えて全国区に名前を轟かせてくれることと信じております。 ……そうして程よく名が広まった頃を見計らって、例のデレモード動画をこっそり流出させることにいたしましょうか。 うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。 そして私たちはといえば。 「作戦上の演技とはいえ、佐藤君を貶しロゼさんを弄んでしまった、その因果応報でしょうかねぇ……ふふふふふ、いや『人を呪わば穴二つ』とはよく言ったものですよ……」 「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません!」 「あはは、あは、そんな謝らなくても、もう気にしてませんから、犬子さんもお気になさらず…… ……と言いますか、もうこの話題には触れないようにして頂けると、いえいっそもう全部忘れてもらえたら有難いのですねぇ、あははは……」 思考回路が完全復旧し自分のしでかしたことを認識した私は、それこそ全身の電圧が下がる想いで正真正銘の土下座で許しを乞うたモノです。 寛容にもマスターさんには快くお許しはいただけましたが、私が『同じ機会があったら今度は25%で』というお話をしたところ、即座に『5%でお願いします』と切り返されたことが印象深いです。 ……私はマスターさんに対し、一体どれほどの羞恥プレイを強いたのでしょうか。 想像するだに空恐ろしく、確かめることなどとても出来そうにありませんです、はい……。 申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません……! あとはいつも通り……と言いたいところなのですが、じつはささやかな変化がありまして。 いえ、まぁ、大した事ではないのですがね……。 私たちが誤算していたことに、自分たちは単なる一介の武装神姫とそのオーナーだと思っていたのですが、どうやら潜在的な知名度はそこそこあったらしいのです。 もちろん「名前が知られている」だとか「敬意を払われている」と言う情況には程遠いのですが、敗戦のたびに(つまりバトルのたびに、です、とほほ)休憩スペースで神姫に正座させて向かい合って深々と頭を下げあうコンビは、私たち自身が思っていた以上にご周囲の印象に残っていたらしく、「ああ、あいつ等またやってるなぁ」くらいには存在が知られていたとのことで。 それでもそれだけならばあくまで潜在的な知名度に留まっていたところを、今回の大立ち回りで一気に神姫センターの皆様に名前が広まり、すっかり顔を知られたちょっとした有名人状態となってしまったのです。 それも……。 「よう、土下座ハウリン」「調子はどうだ土下座ハウリン」「土下座ハウリンたん(;´Д`) `ァ `ァ 」「頑張れよ土下座ハウリン」「応援してるぞ土下座ハウリン」「なんか困ったことあったら言えよ土下座ハウリン」 「ご、ご声援……ありがとうゴザイマス……!(引きつった笑み)」 ……本気を出し(て惚気)たら、自身のオーナーすらも土下座で『もう勘弁してください』と平謝りさせる、 キョーフの<土下座ハウリン> の二つ名と共に……です。 ……ええ、これはあくまで自分の行為の結果です。 些か不名誉で納得のいきかねる二つ名ですが、それも甘んじて受け入れましょう。 ですが。 ですがどうか後生ですから、この二つ名の成立のいきさつだけは、何卒御内密にお願いしまする……っ! 神姫三本勝負とはっ! とあるローカル神姫センターが発祥と言われる、 オーナー間あるいは武装神姫間で揉め事が発生した際、 一本目の勝負に負けたオーナーが、 二本目に自分に有利な勝負を提案、 それを以ってイーブンとした上で、 三本目には武装神姫自身にオーナー自慢をさせ、 当事者及び周囲の毒気を抜き、 全てをうやむやのうちに鎮静化させる、 限りなく出来レースに近い あくまで『平和的解決手段』でありっ!! 『決着方法』ではなかったりするっ!! <その15> <その17> <目次> ○今回のエピソード作成に当たり、多大なるご尽力いただいたALCさまに、改めまして厚く御礼申し上げます。
https://w.atwiki.jp/batoron/
ここは4月23日に開始されたオンラインサービス「武装神姫 BATTLE RONDO」のwikiです。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2817.html
SHINKI/NEAR TO YOU Phase02-2 からっと澄んだ晴天となった連休最終日。 摩耶野市センター地区に位置する神姫センターは大勢の観客で賑わっている。 シュンは人波をかき分けるようにエントランスホールを進みながら、なかば辟易としていた。。 「……こんなに人が多いなんてな。普段の何倍いるんだよ?」 いつもは整然としているエントランスホールが、今は人垣で埋め尽くされている。 客層もゴールデンウィークらしく、親子連れから高校生くらいのカップル、はたはお年寄りまでと様々だ。無論、この群衆全てがトーナメント大会の参加者という訳ではない。ほとんどは観客としてやってきた人たちなのだろうが……。 「シュン、ひょっとして緊張しているのですか?」 「まさか。武者震いするぜ――って、思ってたところだよ!」 ゼリスの問いかけに憮然して返す。 その強気な態度に満足したのか、ゼリスも得意げに胸を反らす。 「ならば結構。私たちの目的は、あくまでも優勝ですからね」 さらりと言ってのける。彼女にとってこの溢れんばかりの人波も、どこ吹く風といった様子だ。 ……けれどゼリスさん。今回の目的はあくまで武装パーツの実戦データだってことを忘れていませんか? 「データを集めるついでに、優勝してしまえばよいのでしょう? 簡単な話です」 ……ああそうですか。 まあ、確かにシュンたちは公式大会に参加するのは初めてだ。今までに体験したフリー対戦とは違い、参加者も実力者揃いに違いない。 そうした実力者を相手にして、僕とゼリスは一体どこまで渡り合えるのか? 正直、シュンもさっきから緊張と期待がシェイクされたような不思議な気分を味わっていた。 今の自分たちの力を試す意味でも、この大会が絶好の機会なのは間違いない。 「シュッちゃーん、こっちこっち~!」 雑踏に混じって、彼を呼ぶ声が耳に届く。シュンが振り向くと、群衆の合間から手を振る伊吹とワカナの姿があった。 「思ったよりも早かったな」 「うん、ばっちりよ。ぜっちゃんとワカナでしっかりチーム登録してきたからね」 神姫センターに着いてから、伊吹はトーナメント参加手続きをするために別行動を取っていたのだ。 彼女を加えて、シュンたち4人は連れだって歩く。 「ワカナさん、よろしくお願いします」 「オッケ~、ボクと一緒にガンバろうなのだ~」 伊吹の肩から飛び出す猫型MMSマオチャオ――ワカナと、ゼリスは互いに挨拶を交わす。 その様子に微笑を浮かべつつ、伊吹はワカナの頭をひと撫でしたあと、右手に巻いた腕時計で時間を確認する。 「さてっ、と……そろそろトーナメントの組み合わせが発表される時間みたいね」 伊吹を先頭にしてホール内を移動する。 エントランスホールの正面には、天井から吊るされた大型スクリーンモニターが設置されている。これからこのモニターにトーナメントの組み合わせが映し出されるのだ。 ホールに流されていた音楽がフッと途切れ、合わせて照明も暗くなる。 4人(正確には2人と2体)がモニターに注目する。 するとそれまで表示されていた新商品のプロモーション映像が切り替わり、神姫BMAのロゴマークが表示された。黒字に鮮やかな赤で印されるお馴染みのマーク。 それが消えると、続いてモニターには神姫バトルのフィールドが映し出された。 荒野を思わせる、夕日に照らされた岩と砂に覆われたバトルフィールド。 その岩陰のひとつから、藤色の鎧に身を包んだ凛々しい神姫が姿を表す。リペントモデルの侍型MMS紅緒だ。 紅緒は黒髪をなびかせながら地を蹴り、そびえる岩山を一足飛びに駆け上がる。 ――その姿を追いかけるように、岩肌に弾痕が刻まれる。 切り替わったカメラが、岩山の上を滑空する別の神姫を捉えていた。黒いメカニカルな翼をはためかせ空を舞う黒い神姫、リペントモデルのセイレーン型MMSエウクランテ。 藤色の紅緒が手にした薙刀を振りかぶり、跳躍。 対する黒いエウクランテは、両手に剣を構え迎え撃つ。 夕日をバックに二体の神姫が空中で激しく切り結ぶ―― そのシルエットを背景に、モニターに文字が浮かび上がった。 <武装神姫バトル MAYANO SPRING CUP> シュンはそこで大きく息をつき――ようやく自分が、呼吸も忘れるほどモニターの中で繰り広げられるバトルに見入っていたことに気がつく。 「すげえ……公式大会って、こんなにレベルが高いのか」 「……ふむ、確かに熟練者が多く参加しているようですね」 感嘆するシュンにゼリスも同意する。 そんなふたりに伊吹が呆れた目を向けた。 「当たり前でしょ。今のは昨日開催された、マヤノスプリングカップ決勝戦の映像だもの」 「へっ……決勝?」 「そうよ、ただし一般部門のね」 一般部門って何だ? シュンが尋ねると、伊吹はトーナメント大会についていろいろ説明してくれた。 それによるとゴールデンウィーク中に開催される公式トーナメント大会――通称マヤノスプリングカップは、高校生以上の〝一般部門〟と中学生以下の〝ジュニア部門〟に参加者を分けいるらしい。 ジュニア部門は5月5日の子どもの日。一般部門はその前日の5月4日と、開催日も分かれているそうだ。 「今日のトーナメントは子どもの日にちなんでの、言わばジュニアユーザーへのファンサービスみたいなものなのよ」 なるほど。確かに武装神姫バトルには年齢や性別によるハンデはないとされるが、実際はジュニア層には不利なことも多い。 まず神姫一体の価格が高性能PC並みなのだ。 まして本格的にバトルで上位を目指すなら、装備や周辺機器を揃えるのにますますお金がかかることになる。 そのバトルを行うための筐体だって有料だ。子どものお小遣いではなかなか厳しい。 だから武装神姫ユーザーは、全体の傾向として若年層の方がどうしてもプレイ人口も数が少なくなる。加えて年齢が低いほど経験も浅い場合がほとんどなので、当然ランキングにも差がついてしまう。 そうした対策のひとつが、このトーナメントのようなに小中学生ユーザーを対象にした公式大会なのだろう。 実力が近い者同士でバトルできるようする為の、運営からの配慮といったところか。 「だから今日のトーナメントは、今見た一般トーナメントほどハイレベルにはならないわ。どう? データ取りを兼ねた腕試しには、まさにもってこいでしょう?」 「確かにそういうことなら、こいつの実戦テストにも丁度いいな」 シュンは肩から下げたバックを叩く。そのなかには、先日テストしていたハンドメイド武装一式が入っている。 このところ調整が行き詰っていたのは、自宅でのテストでは必要なデータが不足していたからだ。 ならばこうして大会に出ることで、実戦データを集めて残りの調整を一気に終わらせてしまおう――というのがあの時伊吹からされた提案だった。 またこのトーナメントには実戦的なデータを収集できる他に、タッグバトル形式というメリットもある。 「安心して、シュっちゃん。もしもの時は、私とワカナがついてるからね!」 「ワカナたちはつよいんだよ~!」 伊吹とワカナは「ふふんっ」と息ぴったりに胸を張る。 「ああ、ふたりとも期待してるよ」 もし試作武装に不具合が起こり、ゼリスが戦闘に支障をきたしたとしても、タッグバトルなら仲間にフォローしてもらえるのだ。 その意味では、上位ランカーである伊吹とワカナはこれ以上ないほど頼もしいパートナーだろう。 「ワカナさんと私が組めば、恐れることなどありません。いわゆる"鬼に金棒"ってヤツですね」 自信ありげなゼリスに、ワカナもうんうん頷く。 目指すは優勝!――二人の神姫がハイタッチを交わす背後では、モニター画面にトーナメントの組み合わせが大きく映し出されていた。シュンたちの最初のバトルは、Aブロック第一回戦の第一試合。 シュンはあらためて、バックの中にある武装パーツについて考える。 ユウ特製のゼリス専用武装――天馬型オーラシオン。 肝心の製作者本人は、現地で調整を行うための準備もあり遅れて会場入りする予定だ。 まずは武装の調子を確かめながらトーナメントを勝ち進み、問題点が見つかった場合は合流した由宇が、その場で再調整を行なう手はずになっている。 (由宇が来る前に負けちゃいました……なんて、無様なオチを見せるわけにはいかないからな) そう考えながら、シュンは気を引き締める。 ――まずは一回戦突破だ。 ▲BACK///NEXT▼ 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1679.html
「今回は変則的に、三Sが斬るのお時間ですワン」 「でも今日は二人」 「ええ、本日は残るお一方への、サプライズをご用意しましょうかとワン」 「サプライズ?」 「はい、先日めでたく"クラブハンド・フォートブラッグ"が完結いたしまいたので、そのお祝いにとワン」 「それ、名案」 「でしょうワン? まぁ私たちのアングラSSごときが、武装神姫SSまとめwikiの人気コンテンツである"クラブハンド・フォートブラッグ"と関係などあろうはずはないんですけれどもねワン」 「うん、建前上」 「はい、建前上ですワン」 「それでこんなに豪華」 「いきなり話が飛びましたが、これもテッコさんの芸風と受け流しまして、はいその通りですワン」 「花束……垂れ幕……軽食……クラッカー……」 「スピーチも用意してきましたワン。えー…… 『ミヤコン様ハルナ様サラ様、そのほか"クラブハンド・フォートブラッグ"関係者の皆様、この度は完結おめでとうございます。今まで私たちを楽しませてきてくれた名作とのお別れは寂しい限りですが、何事にも区切りは必要というもの、長らくお疲れ様でした。 物語にはひとまずのエンドマークがついても、その中で生きてきたハルナ様サラ様そのほかの皆様方の『これから』はまだまだ続くことでしょう。それが明るく壮健なものであることを願ってやみません。 かなうならば時折、その『これから』を垣間見ることができることを願います。 またミヤコン様におかれましては、"クラブハンド・フォートブラッグ"以外の作品ででもお目にかかれるならば、こんなにも喜ばしいことはありません。 これからの一層のご活躍を、ご期待申し上げております。 十一月吉日 "三Sが斬る"スタッフ代表 犬丸 』 ……こんなものでいかがですワン?」 「犬丸の語彙の豊富さは、武装神姫として異常」 「もうちょっと素直に喜べるお言葉を頂きたいところではありますが、お褒め頂き感謝ですワン」 「あとはゲストを待つばかり」 「はい、この部屋に入ってきましたら、まずは不意打ちで盛大にクラッカーでお出迎えをワン」 「いえっさー」 「(……と、ちょうど入り口付近で物音がワン)」 「(……テッコ、配置完了)」 「(……犬丸、同じく配置完了ワン。目標が扉を開けた瞬間、作戦開始ですワン)」 「(……Tes.)」 「(……了解の示す返答がテスタメントとは、またコアなところを……む?!)」 「(………………!)」 (窓ガラスの割れる音、続いて何か硬質なものが転がる音。そして間髪入れず、破裂音。 「グレネード!」「違う、これ陽動」「なら本命は」などの怒号が飛び交い、激しい戦闘音の連鎖する中、調度品が壊れる音が響き続け……やがて途絶える) 「制圧完了(クリア)! ハッハー、悪魔型や犬型ごときが、このミリタリー丸出しのフォードブラッグにアンブッシュをかまそうなど、10年早いと知りなさい! 何を企んでいたかは知りませんが、アンブシュしようとして逆に奇襲されていては世話はありませんね! さあさあさあ、吐いてもらいましょう、一体何を企んでいたか、いえどっちかと言えば吐かないでくれたほうが楽しい尋問タイムが満喫できて私としてはお勧めですが、さあさあさあ! ………………………………………………………………ってあら?」 「………………………」 「………………………」 「………………………」 「……まぁ、これも彼女たちらしいと思えないこともないですねぇ」 「それでいいの? それでいいのか?!」 「なんにせよ、お疲れ様でした、ということで。……いろんな意味で」 <戻る> <進む> <目次> 犬子さんの土下座ライフ。 クラブハンド・フォートブラッグ 鋼の心 ~Eisen Herz~
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/
「武装神姫BATTLE RONDO」スレ まとめwiki 概要 オンライン育成・対戦ゲーム「武装神姫BATTLE RONDO」の攻略wikiです。 自由に閲覧・編集してください。 スペシャルサンクス:2ちゃんねるネットゲーム板「武装神姫BATTLE RONDO」スレッドのオーナーの皆さん 主、あの……ゆっくりしていってくださいますか……?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1618.html
{イリーガル・レプリカ迎撃指令…アンジェラス編} 「ウゥ~、夜の外は寒いなぁ~」 「少しは我慢してくださいよ、姉さん」 「はぁー、お肌がカサカサになっちゃいますわ」 「………こいつ等は~…」 「…ごめんなさい、ご主人様」 アンダーグラウンドの夜でワイワイと話す三人の神姫と気だるげなオーナー一人と済まなさそうに落ち込んでる神姫が一人。 小道や裏道を途方もなく歩く…いや、今は憂鬱に歩くといった方がいいかもな。 それは何故かって? あぁー、その答えはとても簡単で明快だ。 「あーもう、我慢できないよ!アニキ、胸ポケットに入れて!!」 そう言いながら颯爽と俺の右胸ポケットに入るクリナーレ。 「フゥ~、あったか~い♪」 「姉さんだけズルイです!私も胸ポケットに入ります!」 姉さんと同様にパルカは俺の左ポケットに入る。 「…エヘヘッ♪お兄ちゃんの匂いがします~♪♪」 「あら、それじゃあはアタシはダーリンのパンツの中でも入りましょうか♪」 ルーナが俺のズボンのチャックを開けようとしたので、ルーナの両脇に指を入れて捕まえ俺のマフラーの中に入れる。 場所的に左肩の方の鎖骨よりちょっと後ろの方だな。 「サービス満点ですね♪背中にダーリンの首の皮膚が当たり、胸から足のさきまでダーリンの温度で温まったマフラーで巻かれるなんて…感激ですわ♪♪」 そう。 こいつ等がいるのだ。 本来ならアンジェラスと二人っきりでここに来るのに、今回はフルメンバーで来てしまったのだ。 まぁなんでこんな状態になってるかっていうと…。 ☆ アンダーグラウンドの町に行くために俺とアンジェラスは仕度していた。 俺の方はとっくのとうに用事の仕度を済ませていたのでアンジェラスの仕度が終わるの待つばかりだった。 「準備万端です、ご主人様」 「よし、じゃあ気楽にいこうぜ」 「はい…あれ?この本は?」 アンジェラスは不意に視界に入った一冊の本…同人誌を見つけたのだ。 ゲッその同人誌は!? 「!………!!……ッ!!!」 中身を見て顔を真っ赤にするアンジェラス。 あちゃ~、あの同人誌は内容はレズものでしかも武装神姫のエロ本だ。 ストーリー的に言うと、アーンヴァルの股間にチンコが生えてふたなりになり、性欲を持て余し次々に他の武装神姫達を犯していく、というストーリーだ。 しかも、これも濃厚なもので結構性欲そそる本なのだ。 多分、武装神姫好きのオーナー達だったら八割の奴等は勃起するだろう。 俺も結構…え~おっふんはー! …凄く、よかったです。 「ご主人様…この本は…」 ていうか、『え~おっふんはー!』のネタは誰か解るかな? 解らない人は『ペルソナ3 ドラマCD』でググってみよう~。 俺は大ファンでかなり面白いゲームだよ。 「話を逸らさないでください!この本なんですか!!ていうか、誰に言ってるんですか?」 「何処かの平行世界の武装神姫のオーナーの人達に言ってる」 「へぇ~そうなんですか?て、そうじゃなくて!この本はなんですか!?」 「拾八禁同人誌だけど…」 「そ、それは分かります!私が言いたいのは何でこんな物があるんですか、て言いたいんです!!」 「オナニーして自分のナニをティッシュで拭く時に、そこに置きっぱにして本棚に戻すのを忘れたもんだろ」 「な、ななななっ!そんなイヤラシイことを、ストレートに言わないでくださいよ!!恥ずかしいじゃないかですか!!!」 「俺もちょっとハズイと思った」 「もう、次からちゃんと気をつけてくださいね!パルカの教育に悪いし、ルーナが読んでこれをネタに私達にチョッカイだしてくるんですよ」 「はいはい。次から気をつけますよ」 「『はい』は一回で結構です。…ご主人様がよければ…私がご主人様を慰めてあげるのに…」 「あん?なんか言ったか??」 「ナッ!?何でもないです!」 プイッとそっぽを向くアンジェラス。 その行動がちょっと俺には可愛いと思った。 「あの~お二人さん、お熱いのは別にいいですけど…」 「「エッ!?」」 突如の声に俺とアンジェラスの声が重なる。 声がした方向を見ると、目を擦りながら起きてるクリナーレとニヤニヤ笑ってるルーナと何故か顔が赤いパルカ。 なんでこいつ等が起きてるのかというと、拾八禁同人誌を見つけて俺に怒った声、アンジェラスの大声だったせいだ。 ★ ほんでもってこの状況。 二人だけで何処に行くのと三人に問い詰められて…まぁこんな感じになったわけ。 はぁ~…。 まさか、拾八禁同人誌でこんな事になるとは思わなかったぜ。 「ご主人様、ごめんんさい。私の所為でクリナーレ達がついて来てしまって…」 「はぁ~まったくだぜ。…まぁ、そういつまでもショゲルなって」 「…怒ってませんか?」 「ある意味怒りたいけど、もうどうでもいいや。だから気にすんなって♪」 「ご主人様…♪…!?走って!」 アンジェラスの声と同時に俺は走った。 一瞬ちらりと後ろを見るとポーレンホーミングの弾だった。 弾速は遅いが一発一発が高い誘導性能を持っていて、更に拳銃系の武器の中では冗談みたいな強さを誇る。 しかも一気に七発も弾を撃てるので洒落にならない。 「グラディウス!召喚!!」 <Start!> 「オプションを二つ召喚!」 <Please option two> 「一気に壊す!リップルレーザー!!」 <ROPPLE LASER!> ポワワワワー! 少し間抜けな音だが、あのリップルレーザーはそれなりに使える技だ。 あのレーザーの特徴は円型に広がるレーザーを撃つことが出来て、撃ったレーザーは最初の段階は小さい円が、距離を伸ばす事によって円が大きくなり敵に当たる確立が高くなる。 避ける事もかなり厳しくなるレーザー。 グラディウスで撃った瞬間、二回レーザーが飛び出すのでオプションと合計すると六個のレーザーがポーレンホーミングの弾目掛けて飛んでいく。 ボカーン! ドカーン! ポーレンホーミングの弾とリップルレーザーが当たり爆発する。 俺は止まり爆発してる方向に振り返る。 フゥ~、なんとかアンジェラスが守ってくれて助かったが、こうもイキナリ狙われるとはなぁ。 人間も襲われてるのは本当らしい。 「きゃははっ!貴方達凄いね。私の攻撃を防ぐなんて初めて見たよ♪」 上空から声が聞こえたので少し顔上げて見るとそこに居たのは花型ジルダリアだった。 「早く始めようよ!モタモタしてると、日が暮れちゃうよ!!」 あの野郎ー、笑ってやがる。 確かイリーガル・レプリカ迎撃指令の討伐データには、花型ジルダリアあったはず。 えぇーと、名前はⅢ-Rep/ジャスミン、確かこの名前のはず。 「アンジェラス、奴はⅢ-Rep/ジャスミンだ。油断するなよ、レベルはかなり高い!」 「まかせてください、ご主人様!クリナーレ達はご主人様を守って!!まだ敵はいるかもしれないから!!!」 真面目な顔つきでクリナーレ達は無言のまま顔を立てに振る。 そしてそれを確認したアンジェラスは俺にニコヤカに笑みを見せた後、ジャスミンに向かって飛んでいく。 大丈夫なのだろうか…? 前に夢で会ったアンジェラスがあいつの身体をのっとり人格が入れ替わったような感じがしたけど…。 アンジェラスの視点 「きゃははっ!バトル、はじめちゃうよーっ!!」 「私は…負けない!」 空高く上昇しながらジャスミンに向かってグラディウスで斬りつけようとする、が。 ブオン! 「遅い遅ーい!」 「次は外しません!」 体勢をたてなおし再度グラディウスを振る。 ガキン! 「くっ、あっぶなーい!」 「防がれましか!」 モルートブレイドとグラディウスがぶつかり合い火花が散った。 剣同士が擦れ合いギリギリ、と音を出しながら私はジャスミンを睨みつける。 「そんなに睨まないでよ~。バトルは楽しくしましょ?」 「あなたはご主人様に怪我させようとしました!許せません!!」 「怪我をさせようとしたんじゃないよ。殺そうとしたの♪」 「!?ッ!アアアアァァァァーーーー!!!!」 ギリギリ、ガキン! ジャスミンの挑発に乗り、私はグラディウスに力を込めてモルートブレイドを弾き飛ばした。 するとジャスミンは一度後退して銃器を取り出す。 「えぇーい!」 プシャーーーー ジャスミンが持つ銃から霧じょうの物が噴射され私に向かって飛んでくる。 フレグランスキラーの攻撃範囲広すぎて避ける暇がありません、ここは。 「フォースフィールド!」 <FORCE FIELO> 私の周りに青い光が出現し包み込むような形になり、フレグランスキラーから噴射された高圧噴霧の攻撃を防ぐ事が出来ました。 ご主人様が作ってくれた武器に防具。 とても便利です。 「あんたの武装、かっこいいね!あたしのと交換しない?」 「誰が貴女なんかにあげるもんですか!これはご主人様が私専用にくれたものです!」 「ケチー!いいもん、あなたを破壊してから貰うもん!!」 グラースプアイビーを取り出し私に向かって猛スピードで迫ってくる。 今です。 「ツインレーザー!」 <TWIN LASER> ババババババババーーーー!!!! 連射速度が速いツインレーザーがジャスミンを襲う。 ジャスミンは避けようとしたが私に向かっていたのでそう簡単に針路変更が出来なく、そのままツインレーザーの的になる。 「きゃああ!」 グラディウスとオプション二つ分のツインレーザーが容赦なくジャスミンの身体を貫く。 両手、両足、胴体…。 そこらじゅう蜂の巣みたく穴だらけにされ完全に機能停止したジャスミンはアンダーグラウンドの深い闇に落ちて消えていった。 「さようなら…ご主人様に攻撃したのが運の尽きでしたね」 私はグラディウスを一振りして、大好きなご主人様の所に戻って行く。 イリーガル・レプリカ達はオーナーの存在というものが無いみたいだから好き勝手やっている。 だから平気で人間を襲う。 これは早急にイリーガル・レプリカ達を殲滅しないとご主人様が危ないです。 私はリアウイングM‐88対消滅エンジンをスピード上げてそんな事を考えていた。 …もう一人の私はどう思っているのか? 今日はあの『声』は聞きませんでしたが…できればもう聞きたくないです。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2714.html
7月25日(月) その翌日、つまり月曜日。私はまたもや炎天下の元に歩いていた。 今日は神姫センターに行って、マスター登録をするそうだ。そうすることで公式大会にも出られるらしい。出る気はないんだけど。 「いいじゃん、無料だし色々特典ついてくるし」 「でも暑い」 「仕方ないでしょ。仁さんはお店あるんだし」 定休日とか言ってなかったっけ? 「樹羽はちょっと外に出て散歩した方がいいんじゃない?」 肩掛け鞄の中から、シリアがひょっこり顔を出す。 「シリアまで華凛の味方だ」 「私は樹羽のためを思って言ってるんだよ」 それくらいわかっている。が、やっばり不思議だな、神姫って。 その時、華凛がこちらを見て笑っていることに気が付いた。 「不思議でしょ、神姫って」 「……うん」 「??」 シリアは何のことかわからずキョトンとしている。 神姫は小さな人。見た目は人形そのものだけど、ちゃんと人の「心」を持っている。後8年早く神姫に触れていたら、私はあの時、笑っていられただろう。 「シリア、ありがとね」 「?? どういたしまして……」 やって来たのは駅前だった。ビルには「武装神姫」と書かれた垂れ幕がかかっており、さらに武装したアーンヴァルmk,2の写真や、TVにも神姫についての特集をやっている。 「ここまで人気だったんだ」 「元々2031年の発売から人気だったし、4年前の神姫ライドシステムの開発に3年前の大会ラッシュでさらに人気が高まったのよ」 3年前は神姫を使った事件とかもあったんだけどね、と華凛は付け足した。 「ま、今はそんなことも無くなって、みんな安心して神姫と一緒にいられるんだけどね」 「安心」 最近の世の中に関して、私はよく知らない。テレビはあまり見ないし、新聞(今時紙性の新聞をとっている家は割と珍しい)だって見ない。 「神姫を悪いことに使う、か」 鞄の中で、シリアは小さく呟いた。 3年前の事件、神姫は物として扱われたに違いない。それは、神姫のことなど考えていないと言うことだ。 それはシリアにも共通している。シリアはそれを思っているのだろう。 「今は安心」 「うん、そうだね」 私が言うと、シリアは笑ってくれた。でも、その笑いはどこか悲しそうに見えたのは気のせいだろうか。 「ほら樹羽、ここだよ」 華凛が指差す先、そこには一際大きなビルが建っていた。大きく「神姫センター」と書かれている。 なんか、今から不安になってきた。 建物の中は、人で賑わっていた。みんな神姫と一緒にいるか、中には買ったばかりの神姫を紙袋に入れている人もいる。 あの猫みたいな神姫は、マオチャオ型だ。思えばあの日、ゲームセンターで神姫バトルを見たことから始まったような気がする。 「まずカウンターに行ってカード作ってもらわないとね」 「……うん」 私は華凛の手を握った。人込みはそれほどではないが、はぐれたら嫌だ。華凛もそれをわかってくれたのか、無言で手を握り返してくれた。そのまま進んで行く。 「え~と、確か3番だったかな……?」 華凛の背は私より高い。よって手を引かれた状態だと、華凛がどこへ向かっているのかイマイチよく分からない。 「あ、いたいた!」 華凛の歩く速度が上がる。どうやら目的の場所を見つけたらしい。視界が軽く開ける。白いカウンターが目に写った。 「いらっしゃいませ、神姫センターへようこそ!」 その緩やかなソプラノに、私は懐かしさを覚えた。思わず顔をあげる。 「長谷川……さん?」 「あ、覚えててくれたんだ。お久しぶりね、奏萩さん」 そう言って微笑んでいるのは、私の中学生の時のクラスメイト、長谷川碧(はせがわみどり)だった。 わずかにウェーブのかかった薄緑色の髪に、きっちりとした制服。未だにあどけなさが残る顔立ちはだいぶ大人びた感じがする。 「何で長谷川さんがここに?」 「そりゃ、私がここで働いてるからよ」 それはそうだろう。でなかったらカウンターの向こう側で制服を着ているわけがない。 「私に自ら話しかけてくるとは、華凛にしかなついてなかった子がねぇ……」 「話しやすくなった?」 「そうそう、なんか空気って言うかオーラみたいな物が変わった気がするわ」 華凛と長谷川さんが笑い合う。 変わった――私は変わったのだろうか? だとすれば、その要因はやはりシリアとの出会いだったんだろう。 「で、今日は何の用? 昔話しに来た訳じゃないんでしょう?」 「ああそうだった。碧、樹羽に神姫カード作ってくれない?」 華凛がそう言うと、長谷川さんは一回微笑んでから、 「では、新しく神姫カードをお作りいたします」 すっかり様になった受付嬢になった。 「まず、お客様の名前や生年月日など、こちらのタブレットにご記入下さい」 渡されたのは、B5サイズのタブレットとタッチペン。赤い縁で囲われた部分を書けばいいらしい。自分の携帯の番号など覚えてなかったが、すかさず華凛が教えてくれた。 最後に、自分が持っている神姫とその名前を記入する。 「ありがとうございます。少々お待ちください」 長谷川さんはタブレットを受け取ると、慣れた手付きでタブレットを操作した。カウンターの向こうのパソコンと一緒に動かしていく。 やがて全ての作業が終わると、長谷川さんは一枚のカードを出した。銀色のカードで、エウクランテのシルエットと「武装神姫」と言う文字がプリントされている。 「お待たせ致しました。こちらがお客様のカードになります」 カードを受け取る。裏面には、細かい文字で注意書きがビッシリと書いてあった。ま、進んで読もうとは思わない。 「なお、お客様のランクは3からとなっております」 「ランク?」 ランクとは何だろう。3とは高いのだろうか? 「ランクって言うのは、まあ武装制限みたいなものね。このランクの登場で、初心者でも金を積めば勝てるって風潮が無くなったの。後、その人がどれぐらい強いのか、だいたいの目あすかな?」 「へぇ……」 確かに一里あるが、やっぱり武器が強くても使う人が駄目では宝の持ち腐れではないだろうか? だとすれば、このランクという制度が出来る前も、金を積んで勝てたのは初級から中級の人までだっただろう。つまり、真に強い人にはあまり意味のない制度なのかもしれない。 まあそれはそれとして、 「何で3から?」 シリアが疑問の声をあげる。普通ランクは1からではないのだろうか? 「あ、あなたが奏萩さんの神姫? シリアっていうんだよね」 「あ、はいそうです。よろしくお願いします、長谷川さん」 「やっぱえうえうはマジメよねぇ、ウチとはおお違い」 「ウチ?」 「私もオーナーだからね。後、そのランクは私からのプレゼント」 「長谷川さんからの?」 「強いんでしょ? 奏萩さん」 後ろで華凛がニヤニヤしている。絶対華凛の差し金だ。 「まあいいじゃない、ランク3からなら、公式でも今まで通り純正装備で戦えるんだから」 「そうなの?」 「そうなの。あと、ヴァーチャルバトルでは、武装データで武装するのは知ってるでしょ? その武装にはポイントがあるの。ランクが上がると、装備出来る武装の種類だけじゃなくて、武装が装備出来るキャパシティも増えていくのよ」 つまり、神姫には790や530と言ったようにキャパシティが設けられており、そのキャパシティ以内で武装をやりくりしなければならないらしい。 「めんどう……」 「そこが楽しいんじゃない。オリジナルの武装パターンを作りだすのよ!」 カードゲームに近いものがある気がする。余談だが、最近新しい決闘板がKCから発売されるとかビルの広告に書いてあった。 と、その時だった。 「う~うっさいじゃん。人が静かにロックを聞いてる上でごちゃごちゃ喋らないで欲しいじゃん」 カウンターの下から神姫が顔だけ出した。シンバルみたいな物(むしろシンバルそのもの)が頭に付いているその神姫は、確かベイビーラズ型だったはずだ。 「ちょっとグリーン、今接客中……」 「マスターが楽しくお喋り出来てるなら問題ないじゃん。マスターの友達ってことじゃん?」 独特な語尾で喋るグリーンと呼ばれた神姫は、こちらを――正確にはシリアを見た。 「私はグリーンって言うじゃん! よろしくじゃん!」 「よろしく」 「あ、よ、よろしくお願いします」 シリアは突然のハイテンションについていけていない様子。 「かー! 噂には聞いてたけどやっぱエウクランテはマジメじゃん! もっと羽目を外すくらいでちょうどいいじゃん?」 「は、はぁ……」 なんと言うか、元気な子だった。ある意味シリアとは対称的な感じ。 「碧も神姫持ってたんだ」 「うん、この仕事してるとさ、自然と惹かれるものがあって、つい……」 「なんの予備知識もなく買ってしまったと?」 「うん。元気なのはいいんだけど、家で留守番させるとすねるし、かと言ってこっちも接客業だから……」 なるほど、つまりカウンターの下でロックを聞いてて貰うので妥協してもらったのか。 そのグリーンは、今シリアと話している。思えば、シリアも私同様交友関係は少ないはずだ。これは交友関係を築くいい機会かもしれない。 「…………」 ふと見ると、華凛がグリーンのことをじっと見ていた。 「どうしたの?」 「あ、ううん! なんでもない」 華凛はまた長谷川と話し始めた。 (華凛?) さっきまでの華凛の表情は、まるで無くしてしまった何かを想っているような、そんな顔だった。 「明日はバトルしに行きましょう」 帰り道、華凛はそう宣言した。 「明日、月曜日」 「夏休み」 そう言えばもうそんな時期である。 「ゲームセンター行ってさ、バトルしに行こうよ!」 「…………」 正直、乗り気ではない。バトル事態が嫌な訳ではないが、初対面の人とバトルするのは、まだ抵抗がある。 「いいですね、行きましょう」 「シリア……」 シリアは鞄の中から手を上げた。神姫はやる気があるらしい。 つまり後は私次第。 「……わかった」 「よし、決まり! じゃあまた明日ね! 迎えに行くから、ちゃんと服着て寝ててよ! あられもない姿晒してたら問答無用で襲うからね!」 華凛は早口で巻くし立て、自らの帰路についた。 「……帰ろっか」 「うん、そうだね」 私たちも、帰り道を歩きだした。 夕日がコンクリートの地面を紅く染める頃、私は翌日の来訪を僅かながらに楽しみにしていた。 第五話の1へ 第六話の1へ トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1666.html
プロローグ 西暦2036年。 第三次世界大戦もなく、宇宙人の襲来もなかった。 20世紀末から、ほとんど、なんの変化もなく、ただムーアの法則を若干下回る程度に市販コンピューターの性能は上昇しつづけた。 そんな時代に新しい形のコンピューターガジェットが誕生する。 神姫、そう呼ばれたその新しいコンピューターガジェットは、身長15センチほどの少女の姿をした、フィギュアロボだった。 汎用性を兼ね備えたそのガジェット……神姫は玩具として発売されながら徐々にその認知度を上げていき、現在、1990年代における携帯電話なみには、普及し始めていた。 心なんて、信じない。 父さんと母さんが離婚したのは、僕が十歳の時だった。 原因は母さんの浮気。 勿論当時の僕には、そんなことは教えられなかった。 ただ父さんが口癖のように、「母さんは俺たちを裏切っんだ」と言っていたのはいまだに耳にこびりついている。 だけどこの情報化社会、十歳ともなれば、大体ことの次第は想像がつく。 人の世界がどの程度の悪意で出来ているのか、おのずと分かってしまうというものだ。 父さんは母さんから親権を取り上げ、自分ひとりで育てることにした。 別に僕を愛していたからじゃない。 母さんが、親権を欲しがったからだ。 ただ母さんの裏切りに対する復讐として、優秀な弁護士を雇い、母さんから一切の親権を取り上げた。 そんな父さんは母さんと別れてからますます仕事に没頭するようになった。 折角勝ち得た僕っていう『トロフィー』を手放す訳にもいかないらしく、生活費だけは潤沢に与えられた。 他人と話すことなんてほとんどなく、ただお金だけ与えられて過ごしていた僕は、学校にもほとんど行かなくなり、毎日、与えられた金銭で気に入ったコンピューターや機械類を買って、それをいじって遊んでいた。 心のない機械たちを分解、解析して組み立てる。 そんな行為だけが、僕を楽しませていた。 そして、僕が形だけ中学生になった頃…… 「よし……っと……」 買ってきたばかりのコアとボディをセットして、その胸にムーアの法則の最後の守り手とまで言われた、超高密素子CSCをはめ込む。 一緒に買ったクレイドルにボディを寝かせ、接続したパソコンから起動用のアプリケーションを操作する。 途端、炉心に火がついたような低い唸りがCSCから響き始めた。 「Front Line製 MMS-Automaton神姫 悪魔型ストラーフ FL013 セットアップ完了、起動します」 そして、鈴を転がすような少女の声が、僕の耳に届いてくる。 パソコンのスピーカーから……じゃない。 クレイドルに横たわる小さな女の子の唇からだ。 ゆっくりとその小さな女の子がクレイドルから立ち上がる。 「さすがに、良く出来てるなあ……」 「あなたが、わたしのマスターですか?」 「あ、うん。そうだよ。僕がおまえのマスターだ」 「認証しました……マスターの事はなんとお呼びすればよろしいでしょうか?」 「普通に、マスターでいい」 淡々とつむがれる質問に、僕も淡々と答える。 「神姫に名前をつけていただけますか?」 「名前?」 「はい、MMS国際法に基づき、各神姫には単一オーナーによって名づけられた登録名が必要になります」 ……機械に名前をつける趣味はないけれど、それぞれの神姫には名前を与えて自分一人だけをマスター登録するのがMMS国際法によって決められている。 確かそんなことが事前に読んだMMSや武装神姫の本に書いてあった。 「じゃあ……ジェヴァーナ」 「ジェヴァーナ……神姫名称登録」 そっとその神姫が目を閉じて、自分の名前を確認する。 そして、再び目が開くと…… 「ふうん、ジェヴァーナ……か、それがボクの名前ね? うんうん、気に入ったよ!」 「……へ?」 さっきまでの機械的な話し方とは違う、弾むような声が僕の耳に響く。 「ん? なにぼーっとしてんのさ? マスターが付けた名前で合ってるよね?」 「い、いや、それは、そうだけど……」 突然の変貌振り……というよりも、ここしばらく他人のペースで会話をさせられる事が無かったせいで、なにを言っていいのか混乱してしまう。 「とにかく、これからよろしくね! マスター!」 握手のつもりなのか僕の人差し指を掴んで、ぶんぶんと縦に振る。 「う、うん……」 結局、そう答えるのが精一杯だった。 思えば、この時から気づき始めていたのかもしれない。 武装神姫……ジェヴァーナに『心』があるっていうことに。 「戻る」 「進む」
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/31.html
小ネタ ※新規ページを作るほどでもないネタ置き場。気軽に書き足していって下さい。 小ネタとネタバレをきちんと区別しましょう。ネタバレを嫌う人は多いです。迷ったらとりあえず【ネタバレ注意】の欄へ。 実用小ネタ高速化(スキップ) リアパーツとFATEシールド 名前を1文字にする方法 スクリーンショットをUPする際の注意点 戦闘後の評価のセリフに関して 季節イベント レベル差マッチングの回避方法 リセットの判定タイミング 非実用?小ネタスキル「毛筆乱舞」の文字 コナミコマンド 神姫たちの名前の由来 OPムービーと音楽データ オープニングテーマ、挿入歌の歌詞 オーナーズルームでの神姫の挙動 神姫に触る 待機中の挙動 試着室にて ハードポイント判定 コメント 実用小ネタ 高速化(スキップ) バトルロンドを起動してから【OPスキップ→START→同意する→ログイン】までは全てエンターキーで済む。 トレーニングの映像はESCキーでスキップできる。 リアパーツとFATEシールド リアパーツ エアリアルランドセル、レイディアントリアプレート、のぼり“天下布武装”“風林火山” これらの装備部位は背中ではなく「肩の中央」なので、背中にポラーシュテルン・FATEシールドが共存できる。 ランドセルとリアプレートには汎用ジョイントが無いので、使い方によっては便利。 逆に、これら4種のリアパーツは、装備部位が肩中央のシイタケ・シールド、ぬいぐるみ“ハピラピ”と共存できない。 名前を1文字にする方法 1文字名にしたい場合は、1文字の後に空白を入れる事で1文字名が可能。例「猫 」 スクリーンショットをUPする際の注意点 スクリーンショットをうpする時は名前の露出に用心。見落としたままうpした犠牲者、既に多数。 戦闘後の評価のセリフに関して 戦闘に圧勝したとき(勝利時残りLPが最大LPの75%以上)に褒めると、より大きく好感度が上がることが多い。 また、神姫の好感度が上がってくると、通常勝利時に褒めても大きく好感度が上がることがある。 ただし、すべてのコアに当てはまるわけではないため注意。 詳しくはネタバレ注意 セリフ集参照。 季節イベント 特定の日付に神姫を起動させるだけで好感度が上がるイベントあり。 コアによって上昇幅の差があるが、下がることはなく、それぞれの神姫らしい反応を示す。 詳しくはネタバレ注意 セリフ集へ。 イベントが発生した主な日元旦(1月1日) バレンタインデー(2月14日) 雛祭り(3月3日) ホワイトデー(3月14日) エイプリルフール(4月1日) 端午の節句・こどもの日(5月5日) 七夕(7月7日) ハロウィン(10月31日) クリスマス(12月24日) オーナーの誕生日 レベル差マッチングの回避方法 レベル差マッチングの解決法。 単純に先の方(=待機開始時の数が少ない状態)に並べばよかったのが変更された。 しかし人が少ないと効果は薄い。 また人が多くても自分以外高レベルだとやはり効果はない(´・ω・`)ショボーン そういう時はおとなしくPCから離れ、神姫の股をオープン クローズしよう。 リセットの判定タイミング CSCがフェードアウトしていく画面のロードが終わったところで(神姫の一覧画面に戻ったところで)初めてリセットが完了する。 「本当にリセット」を押しても、上記の手順を完了する前にウィンドウを閉じれば、リセットは回避できる。 非実用?小ネタ スキル「毛筆乱舞」の文字 各神姫毎に書く(描く?)文字が違う。ネタは神姫からある程度連想できる。 + 一覧 天使型アーンヴァル 天 悪魔型ストラーフ 魔 猫型マオチャオ ・ω・ 犬型ハウリン 太 「犬」ではない。 兎型ヴァッフェバニー 義 騎士型サイフォス Tres bien! フランス語で「トレビアン」。 侍型紅緒 武 サンタ型ツガル X XmasのXと思われる。 花型ジルダリア 花丸 文字で記載出来ない。本当に花丸。 種型ジュビジー 実 砲台型フォートブラッグ 撃 セイレーン型エウクランテ ナスカの地上絵(コンドル) 文字で記載出来ない。 マーメイド型イーアネイラ 魚拓 文字で記載出来ない。最大何mmの魚拓を取ったかは神姫レコードに記録される。「キャッチアンドリリース」の魚拓と同等の扱いだが、こちらは著しく小さい魚拓しか取れない。 イルカ型ヴァッフェドルフィン 河豚 ふぐ。イルカは「海豚」。 寅型ティグリース 「とら」の絵 文字で記載出来ない。独創的な虎(?)の絵と平仮名で「とら」。 丑型ウィトゥルース 牛乳パック 文字で記載出来ない。紙パックに「MILK」と書いてある。 建機型グラップラップ 重 HST型アーク 徐行 文字で記載出来ない。徐行の標識。ハイスピードとは真逆。 HMT型イーダ 転回禁止 文字で記載出来ない。転回禁止の標識。やはりハイマニューバとは真逆。 蝶型シュメッターリング しゅめったーりんぐ サインのような書体の平仮名、最後に蝶のマーク。 戦車型ムルメルティア 単式車 文字で記載しにくい。「戦車(→単戈)」ではない。 戦闘機型飛鳥 風景画 文字で記載出来ない。雲のかかった山、恐らく富士山。 火器型ゼルノグラード 火 「火」の形に組んだマッチ棒らしき絵。 カブト型ランサメント 兜 クワガタ型エスパディア Оленёк ロシア語でユーロオオクワガタ。 サソリ型グラフィオス 蠍 文字で記載できない。タトゥーのような蠍の絵。 コウモリ型ウェスペリオー 蝙蝠 文字で記載できない。蝙蝠の絵。 戦乙女型アルトレーネ 乙 戦乙女型アルトアイネス 女末 文字で記載しにくい。「妹(→女未)」ではない。 エレキギター型ベイビーラズ 音符 文字で記載できない。左から連桁付き16分音符、8部音符、8部休符。 ヴァイオリン型紗羅檀 音符 文字で記載できない。ト音記号。 天使コマンド型ウェルクストラ 天 「天」を集めて大きな「天」を作っている。 悪魔夢魔型ヴァローナ 夢 忍者型フブキ 忍 忍者型ミズキ あほ 阿比留草文字。 天使型アーンヴァルMk.2 使 悪魔型ストラーフMk.2 悪 ヘルハウンド型ガブリーヌ 吠 九尾の狐型蓮華 狐 フェレット型パーティオ 肉球 文字で記載できない。肉球のスタンプ。 リス型ポモック 狸に×印 シスター型ハーモニーグレイス 折に×印 「祈」ではない。 ナース型ブライトフェザー ナス 文字で記載できない。茄子の絵。 箸型こひる 和 スプーン型メリエンダ 洋 コナミコマンド タイトルで「コナミコマンド」(↑↑↓↓←→←→BA 最後のBAはキーボードのBとA)を入力すると、ランダムで神姫が喋る。 + 一覧 白子/忍子/兎子/武士子/砲子/種子「武装神姫 バトルロンド」 黒子「武装神姫 バトルロンドっ はじまりっ、はじまりっ♪」 犬子「武装神姫っ! ばぁとるろんどっ!!」 猫子「武装神姫 バトルロンドっ だよ♪」 騎士子「武装神姫 バトルロンド さあ、始めよう」 津軽「武装神姫 バトルロンドです♪」 花子「武装神姫 バトルロンド 始めるよ」 鳥子「始めるよ!武装神姫 バトルロンド」 イー姉「武装神姫 バトルロンドですよぉ」 $子「武装神姫 バトルロンド、開始します」 寅子「武装神姫 バトルロンドやっちゅーねん」 丑子「ぶっ 武装神姫 バトルロンドなんですぅ~」 建子「武装神姫 バトルロンド、始まるぜ!」 アーク/ゼルノ「武装神姫 バトルロンド、READY GO!」 イーダ「武装神姫 バトルロンドですわ」 蝶子「いえーいっ☆ 武装神姫 ばとるろんどだよっ☆」 ムル子「武装神姫 バトルロンド! 突撃っ!」 飛鳥「武装神姫 バトルロンド…始まります」 軽黒子「ふぁぁ~ ぶそーしんき、ばとるろんど むにゃむにゃ…」 軽白子「武装神姫 バトルロンド 行きます」 白忍子「武装神姫 バトルロンドじゃ!」 アルトレーネ「武装神姫 バトルロンド なのですっ」 アルトアイネス「武装神姫 バトルロンド! いっちゃうよ~♪」 白子Mk2「武装神姫 バトルロンド いよいよ開幕です」 黒子Mk2「武装神姫 バトルロンド ・・・始めようか」 ベイビーラズ「武装神姫 バトルロンド!始まるじゃん♪」 紗羅檀「武装神姫 バトルロンド 始めましょうか?」 神姫たちの名前の由来 名前の由来へ移動。 OPムービーと音楽データ OPムービーには2曲4パターンあり、タイトル画面のまま放置しているとランダムに再生される。 (注)08/03/21以降は新OPと旧OPが交互に流れ、旧OP3種はランダムで流れている模様。 OPムービー 1.白子バージョン brcommon10.bin 2.黒子バージョン brcommon11.bin 3.第3弾と第4弾のキャラ6体バージョン brcommon12.bin 4.第5弾と第6弾のキャラ6体バージョン brcommon13.bin 1~3までは白子と黒子の歌う旧OP「I WILL FOLLOW YOU」。 1と2はいわゆる1番と2番の関係。歌い手に合わせ映像も白子と黒子の順序が入れ替わっている。2弾キャラ+忍子も登場する。 3は第3弾と第4弾のキャラ6体が登場する別ムービー。3番だったり騎士子 武士子が歌っていたりはしない。 4は鳥子とイー姉の歌う新OP「Into the Shining World」。 第5弾と第6弾のキャラ6体が登場する新曲新ムービー。 08/09/12にアレンジされ差し替えられた(映像はそのまま)。 旧Verの4は現在ゲーム内に存在せず、神姫NETと、 コナミデスクトップツール:武装神姫スキンのビデオプレーヤーでのみ見る事が出来る。 いずれもMPEG動画の拡張子を変えただけの物で、拡張子をmpgに改めれば動画プレイヤーで観られる。 TMPGEnc等を使って、曲のみを抜き出して楽しむ事もできる様になる。 音楽データ brsound00.bin BGM brsound01.bin SE brdata00_XXX.bin 神姫音声データ XXXは型名(天使型アーンヴァル→agl、brdata00_agl.bin) binファイルはoggファイルを圧縮している。 ファイルの階層はKonami\BusouShinki\brondo\data ただし、データの抽出までは自己責任で。※実際にやると規約に抵触します。 オープニングテーマ、挿入歌の歌詞 マスターズブック、ラジオロンドCD、バトルロンド・オリジナルサウンドトラック(09/11/20予) これらに記載されている(されると思われる)ので削除。自力で聞き取るか購入してください。 ちなみに蝶型バトルモード「ソングフォーユー」の「グローイング・ラブ」についてですが、 バトル中にバトロンのウィンドウ自体をドラッグし続けると画面が止まる事を利用すれば、曲が一周するまで聴く事が出来ます。 ウィンドウを最小化してもバトルの進行を止めることが出来ますが、PC等の環境によるようです。 オーナーズルームでの神姫の挙動 複数の神姫を育成してるとき、メンテナンス画面で何もしないで放置しておくと他の神姫(起動している子に限る)が後ろをうろうろする。 行動 神姫 歩いて横切る(腰の前で手を組みながら、腰の後ろで手を組みながら) 全神姫? 歩いて横切る最中会釈を行う フブキ、白、犬、武、鳥、魚、イーダ、戦車、飛鳥、火器 腕を振りながら歩いて横切る 犬、猫、騎、寅、建、戦車、火器 両手を広げて(ブーンのポーズで)走って横切る 猫、寅、蝶 おどおどした様子で歩いて横切る 種、丑 短銃を持ち、警戒しながら歩いて横切る 兎、砲、弗、戦車、火器 銃器を持ち、普通に歩いて横切る 火器 銃器を持ち、歩いて横切る最中会釈を行う 戦車 そろそろと身を縮めて歩く その途中何故か驚く 猫、寅、火器 匍匐前進 兎、弗、火器 オブジェ(モアイ、ちゃぶ台、土鍋、ラブラブボンバー、“ハルバード”大型ミサイル、ビーチボール、金ダライ)を持ちながら歩いて横切る 犬、猫、丑、寅、建、ラズ 大剣(クライモア、ラムダオ、ガルガン、朱天、野太刀、大筆)、長槍(デファンス、破邪顕正)をかつぎながら歩いて横切る 騎、建 あくびをしながら歩いて横切る 花、津、寅、アーク、火器、軽黒 画面の8割くらいまで歩いて回れ右 出てきた方向に歩いて帰る 白、黒、猫、津、花、種、鳥、丑、蝶 掃除をしながら横切る(ホウキ・オブ・ザ・クリーンキーパー所持時) フブキ、白、武、種、魚、飛鳥 小走りで横切る フブキ、白、黒、犬、兎、騎、武、花、砲、鳥、魚、弗、丑、建、アーク、イーダ、蝶、戦車、飛鳥、火器 小走りで横切ろうとして転ぶ 起き上がった後、オーナーに見られていたことに気づきおしとやか風に歩いて横切る 白、犬、津、種、魚、丑、蝶 走って横切ろうとして派手に転ぶ 上記と違い転んだまま 猫、砲、寅、火器 画面端から顔を出し左右をきょろきょろ フブキ、黒、猫、兎、砲、弗、イーダ、火器 スキップで横切る 白、猫、蝶 神姫に触る 2009.2.26 のアップデートで、オーナーズルームで神姫の頭をなでなで、ほっぺたをぷにぷにできるようになった。 オフィシャルバトル、バトルシミュレータのカウントダウン画面でも可能。 反応は親密度によって変わる模様。 頭はなでるようにカーソルを動かす必要あり。顔はタッチ(クリック)だけで可。 2009.3.26 のアップデート以降、一部の装備に触れた際の反応も追加。 武装のタッチはメンテナンス画面(メンテナンス終了ボタンがある画面)でのみ有効。 現在までに反応のある装備は以下の通り。 黒ぶちメガネ・おしゃれメガネ(白) ストライプワンピース・チュニックワンピース シャツパジャマ セーラー服 巫女装束 和装束・和装束(矢絣)一部コアは巫女装束・和装束のセリフが共通 エンゲージリング アルテミスの泪 各キャラクターの反応はネタバレ注意 セリフ集を参照。 待機中の挙動 オーナーズルームやマッチング待ち中の挙動について。 行動 神姫 腕を後ろで組んで体を揺らす 全神姫? 右手を腰に当てて斜めを向く 猫 ちょっと覗き込む 白、種 ちょっと覗き込む→半回転して左側から振り向く 黒 右手で頬をグリグリ 猫 右手で頬をグリグリ→手を2回舐める 猫 何かを追いかけるように飛び跳ねる 猫 両手の人差し指で頬を刺す 猫 頭を左右に大きく揺らす 種 右手を口に当てて首を傾げる 種 頭の上で腕を組む 寅 あくびをしながら体を伸ばす 寅 驚く 寅 腕を磨く アーク 試着室にて 試着室で武装をつけた時の反応は神姫によって異なる。 ハードポイント判定 武装メンテナンス中のパーツ回転時、Tabキーを押すとカーソル最寄のハードポイントを選択する。 その状態でもう一度Tabキーを押すと更に最寄のハードポイントに選択が移行する。 エクステを複数装備したい場合に便利。 コメント 反対も無いようなので反応一覧を削除しました -- (名無しさん) 2009-08-23 23 53 36 ヴァローナがあくびをしながら通りました。 表記は書くとしたら「夢」でしょうか? -- (名無しさん) 2009-09-09 21 01 08 白黒ときてるから、軽黒にしてみました -- (名無しさん) 2009-09-12 22 24 47 セリフ集編集用の確認中、リセット判定タイミングのズレに気付いたので記載しました -- (名無しさん) 2009-12-22 19 50 27 「待機中の挙動」の項目を追加してみました。まだ作り立てなので随時補完していただけると助かります。 -- (名無しさん) 2010-01-12 03 28 35 「コナミコマンド」で、軽白子 「武装神姫バトルロンド 行きます」を確認 -- (名無しさん) 2010-01-16 21 29 13 コナミコマンドだけど、 BABの時点で喋るから、最後のAを入力しなくてもいいみたい? -- (名無しさん) 2010-03-24 19 51 16 コナミコマンドさっきやってみましたが、最後のBAいりませんでした -- (名無しさん) 2010-04-29 23 15 31 ↑↑↓↓←→←→BA ここまでがいわゆるコナミコマンド -- (名無しさん) 2010-04-29 23 48 49 ハードポイント判定は、ナインテイルの方向変更に役立ったな -- (名無しさん) 2011-07-15 17 35 21 名前 コメント すべてのコメントを見る